とてもお世話になった方々への感謝も含めて、あるエピソードを書きます。
我が福岡大学スキー部は九州から毎年合宿で大山スキー場を訪れていましたが、はっきり言って実力も成績も低レベルでした。もちろん九州出身者がほとんどでしたので、当たり前かもしれません。そういう状況の中で私が選んだアルペン種目のレベルをなんとか上げたいと思っていました。まずは質より量と思い、とんでもないことを始めます。普通スキー場のリフトが動き出すのが午前8時くらいですが、その前に午前7時頃から板をかついで一番上まで歩いて登り、誰も滑っていないゲレンデで直滑降などのトレーニングをするのです。そしてリフトが動き出すと今まで通りの練習に切り替えます。これまで書き損ねていましたが、我がクラブは予算もすくない貧乏クラブでしたので、前述のように自炊でしたが、なんとお昼ご飯も往復30~40分かけて大神山神社の社務所に戻り食べるのです。そして今度はリフトが止まる午後5時から、またまた板をかついで一番上まで歩いて登り最後のトレーニングです。さすがに体力があるはずの私も練習後に行き倒れて雪の上でしばらく動けなかったほどです。
さあここからが本題です。こういう練習をどこかで見ていらっしゃた方がこの下の写真の小椋さんです。近畿大学スキー部出身で全日本選手権などの出場選手で、大山スキー場の超有名人です。ある時声をかけられて「よう練習しとるね~、一度うちに飲みに来んさい」とのお誘いでした。(ご実家は大山スキー場の旅館街で宿泊施設をされています)そこで、アルペン種目のキャプテンAくんと二人で次の夜に行くことになりました。色んな話をしていただき、ウイスキーの牛乳割りなどを相当飲んだと思いますが、あまり覚えていません。フラフラしながら大神山神社の社務所まで歩いて帰りました。こういった残業が実を結び、またまた小椋さんから声をかけられます。なあーんと、「近畿大学と合同練習をやらんか~?」という前代未聞のお話。なぜなら近畿大学は全関西学生スキー連盟の一部校で優勝常連の関西最強豪クラブ(なんと1969年から2007年まで38連勝!)で、二部校の下位の我がクラブとはレベルが違いすぎます。結局、合同練習をすることになり、ポール練習という回転や大回転の練習をやりました。同じ大学生なのですが、うぉ~!という感じのレベルで全くついていけません。が、しかしある選手のやや後ろをまねをしながら滑っているときに、ほんの少し何かのヒントが舞い降りてきた感じがしました。具体的な表現は難しいのですが、こうなることがこの出会いにあった気がします。感謝感謝感謝です。
スキージャーナル2005年2月号を偶然書店で見かけ、30年ぶりに買いました
全日本学生スキー選手権大会( 妙高 赤倉)へ出場しました。(結果は秘密です)上の写真のレーシングスーツは確かスキージャーナルという競技スキー専門雑誌で、東北の高校生が掲示板に中古品として売りに出していたのを買ったものです。値段は確か1万円くらいでした。インターネットがない時代が懐かしいです。